歯周病予防の基本は、歯垢(プラーク)を確実に取り除くことです。
そのためには、ご自身に合った歯磨きの仕方を身につけましょう。
基本的には、歯科医院でご自身に合ったブラッシング指導を受けられるのがよいのですが、忙しい等で歯科医院に行く時間のない方は、『歯の磨き方』をご参考にして下さい。
歯垢の段階では、日々の歯磨きで十分除去できますが(歯垢はやわらかいため)、歯磨きを怠ったり磨き残しがあったりすると、歯垢の中の細菌は、唾液の中のカルシウムやリン成分と混ざり石灰化し、歯石をつくります。
歯石の表面はザラザラしているため、歯垢や食べ物のカスがさらに付着しやすくなり、細菌の増殖の場となります。歯石は非常に硬く、歯ブラシではとれません。歯科医院で専門家が超音波スケーラーやキュレットなどの特殊な器具を使って取り除きます。これをスケーリング(歯石除去)といいます。
スケーリングをすると、歯と歯の間に隙間ができて、かえって悪い結果になったように思われる人もいますが、それは大変な誤解です。むしろ今までピッタリしていたのは、歯と歯の間に歯石がはりついていたからなのです。
歯石は一度きれいに取り除いても、また月日が経つとたまってきます。
正しいブラッシングを心がけることが第一ですが、やはり定期的な検診を受け、そのとき一緒にスケーリングを受けるのが最善です。
30代になったら、年に2〜3回のスケーリング(歯のお掃除)を受け、歯周病の予防に努めましょう。
また、生活習慣の改善などでリスクファクター(危険因子)を取り除きましょう。
その中でも、最大のリスクファクターは喫煙です。
タバコを吸ってる方は、是非、禁煙をおすすめします。長年、喫煙されている方が、急に禁煙するのは困難なことですが、まずは一日の吸う本数からでも減らしていきましょう。
その他、食生活の改善も大切です。甘いもの・柔らかもの中心の食生活を改め、繊維質(繊維質は歯の表面についた汚れを絡め取り、清掃性を上げるため)の野菜・ビタミンC(ビタミンCCをとることで歯肉が活性化するため)の豊富な食べ物などをとり、バランスのよい食生活をこころがけましょう。
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